ITU テレコムワールド 2017 ビジュアルレポート

2017. 9.28 更新

日本ITU協会 専務理事 田中和彦

 9月25日(月) [現地時間]から28日(木)までの4日間の予定で韓国プサンのBEXCO(Busan Exhibition & Convention center)で、ITU テレコムワールド 2017が開始されました。

 現地から速報します。(写真はクリックすると拡大写真が表示されます。ぜひ拡大写真もご覧下さい。)

閣僚級ラウンドテーブル (2017.9.26 追記)

ジャパンセッション (2017.9.27 追記)

アワードセレモニー (2017.9.28追記)

 

 1.オープニングセレモニー


オープニングセレモニーでは、韓国科学ICT大臣、釜山市長、ジャオITU事務総局長の挨拶の後、ムン・ジェイン大統領がビデオでメッセージを寄せました。

韓国科学ICT大臣 釜山市長 ジャオITU事務総局長 ムン・ジェイン大統領

ダンサーによる祝賀パフォーマンスが披露され、各国大臣、ITU幹部などのVIPも踊りの輪に加わりムードを盛り上げました。

ダンスパフォーマンス VIPも踊りの輪に

今回のイベントのホスト国に加えスポンサーであるサウジアラビア、UAEからも挨拶があり、基調講演としてインドネシアにおける基幹網整備計画などが紹介されました。

サウジアラビア UAE インドネシア 基幹網整備計画

続いて、南アフリカが次回のテレコムワールドのホスト国である旨を表明し、前々回ホスト国であるハンガリーは次々回のホスト国候補への意向を示しました。

南アフリカ ハンガリー コスタリカ 記念写真

今回も企業などによるスピーチはなく、各国の参加を重視しているという印象を受けました。

 

2.VIP見学・日本パビリオン展示

オープニングセレモニーに先立って、ジャオITU事務総局長、ITU幹部、各国閣僚による展示パビリオンの見学が行われました。限られた見学時間の中で日本パビリオンでは展示各社の皆様との記念写真に応じて頂きました。

開催前夜 テープカット お出迎え 記念写真

オープニングセレモニー後、展示が開始され、早速、各社ブースには、様々な参加者の皆様が訪れ、熱心に説明を聞くなど反応の高さを実感しました。

NICT Welltool Melody International Ltd.

参加者は各国からの政府やICT関係者が中心ですが、赤ちゃんを抱いた方や電動車いすの方にも見学して頂きました。

赤ちゃんも 電動車いすの方も

 

3."ITU Journal: ICT Discoveries"創刊セレモニー

今年、ITUとして発行予定の"ITU Journal: Discoveries"の創刊セレモニーが行われました。冒頭、ジャオITU事務総局長は「私の長年の希望だった」と熱く語りました。編集長を務める中国精華大学のSong教授は「子供を育てるようなものです」と語りました。

セレモニーアジェンダ ジャオITU事務総局長 ITU-Tリー局長 編集長精華大学Song教授

今年内に発行予定の創刊号はAIをテーマとしており、現在、論文を募集中です。また、オランダデルフト工科大学 Dignum教授、精華大学(DeePhi Tech) Yao氏からの招待論文を掲載予定で、概要に関する講演も行われました。

デルフト工科大学Dignum教授 精華大学 Yao氏

 

4.日程

下記の日程で開催される予定です。

第1日目 第2日目 第3日目 第4日目

5.閣僚級ラウンドテーブル

今回の閣僚級ラウンドテーブルは、3テーマ、Transforming the ICT sectorShaping smart services and industriesDigital citizens firstで、順次行われました。 

別のテーマが設定されていますが、共通的・基本的には「ICTをどう活用するのか」「そのための課題は何か」「各国でどのように取り組まれているのか」「将来計画は」という議論でした。

Transforming the ICT sector ジャオITU事務総局長挨拶 韓国科学ICT副大臣挨拶 スポンサーHUAWEI挨拶
ベラルーシ カメルーン インドネシア アゼルバイジャン

共通するのは「アフリカではアクセスの問題が第一だ」(ジンバブエ)という発言に代表される通信インフラの不足問題でした。

Shaping smart services
and industries
リーITU-T局長 レソト イラン
ジンバブエ ベトナム ガーナ

通信インフラが導入し難い理由として「町が分散していて、人口が少ない」「特にアマゾンは」(ペルー)、「山岳地帯が国土のほとんどを占める」(キルギス)など、地形や低人口密度の問題が大きいと感じました。

Digital citizens first サヌーITU-D局長 ブータン ベニン
カンボジア ハンガリー 南アフリカ ペルー
キルギス グローバルプラン岡村氏

また「OTTに対して税金などの対応を取る予定」(インドネシア)、「自然への配慮、炭酸ガス排出ゼロを意識する」(ブータン)など、各国の興味深い方針も表明されました。

「2025年までに人口の50%以上が都市に集中するとの予測」「都市のスマート化が必要」(ベトナム)と言う発言は意外で、前出の地形や低人口密度の問題と合わせ、日本と共通した課題であるとも感じました。

最後のセッションの議長を務めたサヌーITU-D局長は「キャパシティビルディング(通信インフラ導入)は引き続き課題となっている」「ITUとしては若者、子供達への教育、スキル付与に注力している」との発言で、セッションをまとめました。

6.ジャパンセッション

Cutting-edge connections: exploring ICT Innovation in Japanと題してジャパンセッションが行われました。冒頭、ジャオITU事務総局長からセッションに参加した各国閣僚の紹介と「日本では最新のICTインフラが導入済みでいわばこれは途上国の未来だ」「長年の日本のITUへの貢献に感謝します」とのご挨拶を頂きました。当協会の斎藤部長が司会を務め、田中より開催のご挨拶、各社の紹介をさせて頂きました。

ジャオITU事務総局長挨拶 各国閣僚の紹介 日本ITU協会斎藤部長 田中による各社紹介

メロディは、妊婦と胎児の健康状態をモニターするデバイスを開発しており、香川県や遠野市での導入状況、効果などを紹介しました。アフリカなどからの参加者の妊婦、新生児に関する関心は高く、ベニンの通信大臣や、多くの、特に女性の関心が高く、「このプロジェクトは政府による支援を想定しているのか」など、熱心な質問も頂きました。また参加者の中にはご自身の奥様が妊娠中という方も居られました。

メロディ 尾形社長 会場模様 ベニン通信大臣 奥様妊娠中

NICTは、通信だけでなく、電力も伝送可能なシートに関するプレゼンテーションを行いました。会場からは、電力を伝送するという点に関しての質問がありました。

NICT 加川研究員 会場模様 会場からの質問 熱心な質疑が

Welltoolは、88の言語に対応するSNSについてのプレゼンテーションを行いました。会場からは、翻訳エンジンに関する質問がありました。

Welltool 山本主任 会場模様 どのデバイスでも」 「翻訳エンジンは?」

50名以上の参加者で、各国セッションとしては、熱心に質問して頂くなど、盛況であったと思います。セッションの終了後も、関心の高い参加者の皆様が講演者と名刺交換するなど、海外、特に途上国へのアピールの場としての有用性を再認識しました。

7.アワードセレモニー

最終日に行われたアワードセレモニーでは、メロディが各国SME賞を受賞しました。これは同社の技術と公共の福祉への貢献が評価されたものと思われます。ランシーITU-D局長、ジャオITU事務総局長、リーITU-T局長に囲まれて記念撮影も行われました。受賞、誠におめでとうございます。

ジャオITU事務総局長挨拶 会場模様 記念写真 お祝いの言葉も

また、企業賞、ホスト国SME賞、政府賞、グローバルSME賞がそれぞれ贈られ、壇上では受賞後、賑やかに記念撮影、挨拶が行われました。SMEエクセレンス賞はインドネシアのSME向け投資促進会社 modulkuが受賞しました。

政府賞受賞ナイジェリア SMEエクセレンス賞受賞modulku

今回、日本には、長年のテレコムワールドへの貢献に関して、感謝状(Certificate of Appreciation)が贈られ、田中が受け取らせて頂きました。

記念写真 集合写真

これまで、日本パビリオンへのITU幹部の訪問、ジャパンセッションでのジャオITU事務総局長による挨拶など、ITUの日本への配慮を感じていましたが、今回の感謝状の贈呈は、それらが具体化したものだと思います。

アワードセレモニー後、フェアウェルレセプションが行われ全日程が無事、終了しました。

 

帰国後も引き続きレポートしますので、どうかご覧ください。

参考情報:使用機材 PANASONIC DMC-FZ1000


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