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内海
事務総局長から |
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どんな西洋人も、日本食は美味しいと言います。しかし、本当に美味しいと感じて食べている西洋人には、まだ、一人も会ったことがありません。皆、日本人の前では、すばらしいと言いますが、よく観察してみれば、お寿司を醤油で真っ黒にして食べていたり、後で聞いてみれば、「何の味もしないものだね」と答えたりします。彼らの「お世辞」は大したものです。
西洋料理はなかなか口に合わないと、日本人の鋭い感性を主張するのもひとつの考え方ですが、「西洋料理はすばらしい」と「お世辞」を言えるぐらいにならなければ、国際社会で対等には付き合えないと思うようになりました。
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2006年3月の事務総局長の主な動向 |
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3月7〜15日 ITU電気通信開発会議 |
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(WTDC、ドーハ:カタール) ITU電気通信開発会議は4年に1度開催され、ITUが行う途上国支援や人材育成などの開発活動方針をまとめる会議です。今回は、4年前に採択した活動方針(イスタンブールアクションプラン)の総括と、昨年開催された世界情報社会サミット(WSIS)の結果をITUの開発活動にどのように反映させていくかが議論され、会議の成果としてドーハアクションプランを採択しました。昨年のWSISにおいて、2015年までに地球上のすべての人々がネットワークに接続できるようにするという合意ができたこともあり、各方面から注目されました。
今後、ドーハアクションプランに基づいてITUでは、@規制改革に関する情報共有、A技術及び電気通信ネットワークの開発、BICTによる新たなサービスの開発、C料金やコストなどの経済及び財政事項、D人材開発、E緊急災害及び後発開発途上国(LDC)への特別施策を中心に取り組んでいきます。また、アジア、アフリカ、南米などへの地域支援として、その地域の状況に合わせたプロジェクトの推進も強化することとしています。 |
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3月15日 シャナナ・グスマン東ティモール大統領 |
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訪問(ITU、ジュネーブ)
東ティモールのシャナナ・グスマン大統領がITUを訪問されました。東ティモールは、20年にわたる独立運動の末2002年に独立したばかりで、国際連合(UN)には加盟していますが、いまだITUへの加盟登録が行われていません。大統領は、自国の通信権益の確保とICTの重要性を認識されていたことからITUを訪問されました。混信だったり、国名コードの間違った使用などの国際間の通信上の問題を解決するためにもITU憲章・条約を批准しITUの加盟国になる必要性をすぐに認識されました。間もなく、東ティモールがITUの191番目の加盟国となるでしょう。 |
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3月20〜21日 ITUテレコムボード会合(香港) |
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ITUでは、最新のICT技術やサービスの展示会と、ICT関連の世界のリーダーによるフォーラムで構成されるITUワールドテレコムを3年ごとに開催しています。また、各地域においてITU地域テレコムも定期的に開催しています。これらのITUテレコムの活動、特に開催地選定、運営方針などについて、外部の方々から助言いただくITUテレコムボード会合を香港で開催いたしました。
今回は、2009年に開催を予定しているITUワールドテレコムの開催地が主なテーマとなりました。ジュネーブ、パリ、バーミンガム、ドバイの各市が名乗りを上げ、それぞれに特徴がありましたが、会場コストや出展者の要望など総合的にジュネーブが勝っていました。このボード会合での議論を参考に、4月3日、ITUワールドテレコムをジュネーブで開催することを決定し報道発表しました。 |
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2月24日 WSIS実施モデレーターズ/ファシリテーターズ会合 |
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WSISの結果で11のアクションラインが定められており、それぞれマルチステークホルダーを基本として実施されますが、それぞれのアクションラインに取りまとめ役としてモデレーター/ファシリテーターが設定されます。そのモデレーター/ファシリテーターの取りまとめ方法や役割を確認する会合を開催しました。マルチステークホルダーで実施するものですから、政府、国際機関だけでなく市民社会も議論に参加しました。国連本部、WHO、ILO等が、それぞれのアクションラインでモデレーター/ファシリテーターを務めることを意思表明するなど、各関係機関の積極的な参加があり、WSISの結果はアクションラインに沿って実施段階に向けて動き出したと実感できた会議でした。 |
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撮影:内海善雄 タイトル:ジュネーブ郊外のニオンの長閑なマルシェ |