国際協力の日を記念する通信・放送国際協力フォーラムが10月6日(木)午後、千代田区紀尾井町の千代田放送会館において盛大に行なわれた。このフォーラムは、昭和63年に第1回目が開催され、今年で18回目の開催となった。
総務省の後援のもと、通信・放送事業者、メーカーなどで構成される通信・放送国際協力フォーラム協議会と財団法人日本ITU協会の共催により、通信・放送関係の事業者、電気通信機器メーカー、国際協力関係機関、在京大使館関係者、外国人研修員等約180名がこれに参加した。
はじめに、有冨寛一郎・総務省総務審議官が、続いて、佐渡島志郎・外務省経済協力局参事官が来賓あいさつした。
続いて表彰式が行なわれ、総務大臣賞が受賞者の松下電器産業椛纒\取締役会長の森下洋一氏に贈呈された(同氏が所用で欠席のため、代理で出席した同社常務役員東京支社長の桂靖雄氏に有冨総務審議官から手渡された)。続いて、日本ITU協会の表彰が行われ、山下孚専務理事から国際協力賞が8名、国際協力奨励賞が10名の方々に贈呈された。
次に、基調講演が行われ、独立行政法人国際協力機構(JICA)理事の小島誠二氏が「国際協力50年―これからの国際協力を考える(資金、技術支援、環境)」とのテーマで講演した。
コーヒーブレークで一息入れた後、3名のパネリストによるプレゼンテーションが行われた。国際協力銀行IT・京都メカニズム担当審議役の本郷尚氏が「どのようにITビジネスを支援するか」(資金)、特定非営利活動法人BHNテレコム支援協議会副理事長の林英治氏が「テレコムによる国際人道支援」(技術支援)、財団法人リモート・センシング技術センター利用推進部長・工学博士(インドネシア・バリ ウダヤナ大学大学院教授)の森山隆氏が「リモート・センシングと衛星通信による人命最優先の社会」(環境)と題するプレゼンテーションをそれぞれ行った。
最後に、モデレータの電気通信大学名誉教授(デジタルハリウッド大学教授)の小菅敏夫氏、上記3名のパネリストとフロアー参加者等が活発なディスカッションを繰り広げた。
なお、このフォーラムの模様が、NHK総合テレビの午後6時のニュースで全国に紹介された。
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