平成16年10月6日は、昭和29年10月6日に日本政府がアジア・太平洋地域諸国の経済社会開発を促進する地域協力機構である「コロンボ計画」に参加を閣議決定して丁度50年目の日である。この佳節を記念して10月6日(水)の午後、千代田区紀尾井町の千代田放送会館において「国際協力50周年記念通信・放送国際協力フォーラム」が盛大に行なわれた。このフォーラムは、昭和63年に第1回目が開催され、今年で17回目となった。
フォーラムは、総務省と財団法人国際通信経済研究所の後援のもと、通信・放送事業者、メーカーなどで構成される通信・放送国際協力フォーラム協議会と財団法人日本ITU協会の共催により、通信、放送関係の事業者、電気通信機器メーカー、国際協力関係機関、在京大使館関係者、外国人研修員等約190名が参加して行なわれた。
はじめに、高原耕三・総務省総務審議官が来賓挨拶、続いて、広瀬哲樹・外務省経済協力局審議官の来賓挨拶を寒川富士夫・経済協力局国別開発協力第一課企画官が代読された。
続いて、表彰式が行なわれ、総務省高原総務審議官から総務大臣賞が受賞者村井純氏の代理で慶應義塾大学環境情報学部助教授の中村修氏に贈呈された。続いて、日本ITU協会金澤薫理事長から国際協力賞が8名、国際協力奨励賞が9名の方々に贈呈された。
その後、「アジアブロードバンド計画」をテーマにパネル・ディスカッションが行なわれた。初めに4名のパネリストによるプレゼンテーションが行われた。独立行政法人情報通信研究機構招聘研究員の佐賀健二氏が「アジアブロードバンド計画−アジアの民衆にデジタルオポチュニティーを創出するために」、ブータン通信公社のサンジェイ・テンジン氏が「ブータンにおけるICTと電気通信」、前富士通褐レ問の児玉敦行氏が「アジアにおけるICT−民間部門の立場から」、総務省総合通信基盤局国際協力課長の奥英之氏が「アジアブロードバン計画−インフラ、アプリケーション、人材育成」と題するプレゼンテーションを行った。
コーヒーブレークで一息入れた後、財団法人国際通信経済研究所山田明常務理事が司会進行して活発なディスカッションが行われた。
なお、このフォーラムの模様が、NHK総合テレビの午後6時のニュースで全国に紹介された。
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